スタッフブログ
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出会いから始まる家づくり
“それを聴く用意のある人間に出会うまで、私たちは自分の「ほんとうに言いたいこと」をことばにすることができません。”
先日読んだ内田樹さんの本にあった一節です。家づくりのプロセスでもきっと同じなのだろうと思います。
ある時に出会った住まい、その空間に身を置いた時に感じたこと。今まであまり意識していなかったが自分はこういう家を求めていたんだ、と気づく瞬間。家に限らず、そういう経験があると思います。
心の底にあるほんとうの想いを喚起するような建物、自分も気づかなかった想いを思わず語ってしまうような相手。実はそのような出会いから家づくりが始まっているのではないかと思うのです。
そういう心を揺さぶるような建物の建築、眠っていた想いを喚起させるようなコミュニケーション。是非ともその境地を目指したいものです。
by hosoda
住民はゲリラ・ガーデナー〜「反乱」の小さな一歩
昨年、芽がかなり出てしまい、食べるにはちょっとどうかというジャガイモと傷んだ玉葱を雑草のところに捨てました。いつかは土に還るだろうと思っていたのですが、その後新しい芽が出ているのを発見、特に肥料をあげるということもなく、見守っていました。
先日、だいぶ成長していたので、土を掘ってみたら、しっかりジャガイモができていました。ジャガイモはその晩のみそ汁の具になり、玉葱はまだ小さく、収穫できるまでにはもう少しかかりそうです。イチゴは石組みのところに植えた数株が増えて、小粒ではありますが、毎年この時期に我が家の食卓にデザートとして登場します。
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日本の食料問題を考えると自給率をあげるために、町中の空き地などを菜園化する運動なども面白いかもしれませんね。アメリカを中心に、メトロポリタン・アグリカルチャーというプロジェクトなるものが動きはじめており、またイギリスの小さな町、トッドモーデンでは、住民たちが世代を越え、種がたくさん詰まった袋を持って「武装」し、町中の空き地にゲリラ的な種まきを始めたという、ゲリラ・ガーデナーの話題がありました。
情熱を持った人たちの小さな一歩が、社会を変えていく大きなうねりになることもあります。
まずは、身近なところから・・・安全で、住みやすい地域にするために私ができる小さな一歩を!!
by hosoda
「昭和町家」と長期優良住宅先導事業
国交省の平成22年度第1回長期優良住宅先導事業に、私たちも参加している町の工務店ネットの二つの申請案件が、無事採択されました。連続3回の採択となります。
http://www.bionet.jp/2010/06/22chouki/
私たちが取り組んでいるのは、山と工務店・建築家の協働による「現代町家」システムの方です。昨年分で既に、「昭和町家」として着工している物件もありますが、今年度もあらたに募集をして、私どもで対応することができそうです。着工中の物件については、構造見学会・完成見学会を開催する予定ですので、あらためてご案内させていただきます。
by hosoda
シロアリ対策〜セントリコン・システム2
セントリコンシステムの費用としては、初年度の設置費用、毎年のモニタリング費用(おおむね年6回)、資材等の交換作業料がかかります。 建物の規模によって異なりますが、初年度が5〜9万くらい、次年度以降の費用が、作業料含めて3〜5万くらいです。
(シロアリの発生状況で金額は変わります)
「住まいを変え、暮らしを変え、コミュニティを変えていく」
「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」
これは、ユニクロ(ファーストリテーリング)が2008年に掲げたステートメントです。
この言葉にちなんで、住宅の業界に身を置く者として、個人的な想いを掲げるとすれば、「住まいを変え、暮らしを変え、コミュニティを変えていく」でしょうか。
家を閉じられたものとして考えると核シェルターのような発想になります。冬場に太陽の熱を取り込んだり、夏場に自然の風を活かしたりということを考えると、閉じたり・開いたりの技術が必要になってきます。そもそも我々が手がけているパッシブソーラーハウスは、熱や空気を媒介として、外界との豊かで心地いい、つながりをデザインしていく住宅でもある訳です。
太陽エネルギーや風、まわりの風景を遮断したり、どう取り込んでいくのかが、快適さや心地よさにつながっていきます。向こう3軒両隣りのご近所さんや地域のコミュニティとの関係性が、これからの家づくりの重要な要素にもなってきます。
私自身は9年前に、家族で愛知県の名古屋市から八ヶ岳の南麓に移り住みました。
RCのマンションから木造の一戸建ての自然エネルギーを活用したOMソーラーの家(VOLKS HAUS)へと、住まいを変えたわけです。
環境がかわったことによる部分も大きいですが、暮らし方も変化してきました。
具体的に言えば、家で過ごす時間が多くなり、暮らしそのものを楽しむようになったといえるでしょうか。
タイトルで掲げた最後の、「コミュニティを変えていく」ということ。 このことに関しては、まだ取り組み始めたばかり、これからの大きなテーマとなるでしょう。
変えていくというよりは、時代の変化に合わせて変わざるをえないと言った方が正しいのかもしれません。グローバル化が進む一方で、あちこちで分断も生まれ、今までのやり方が立ち行かなくなってきています。地域のコミュニティは、新たな役割を担って再生していく時なのだと思います。
by hosoda
プロの仕事〜木の伐採
倒木の心配があり、お客様の家の隣地にあった唐松などを伐採しています。 樹高もかなりあり、大型のレッカーが入っての大掛かりな作業です。 ワイヤーで吊りながら枝を払い、真ん中あたりで切って、作業を進めています。 その道のプロの仕事、こういうのって見ていると楽しいですね。
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吉野の山を見るツアー
先月の初旬吉野杉の伐採〜流通までの見学(勉強会)に行ってきました。
吉野杉と言うのは世界でも、有数のブランドの木材で、杉の木が立派に育つには、50年〜80年もの長い年月が必要になるのです。
日本人が、誇りをかけて育てた吉野杉を、ぜひともお試しになって下さいませ。写真の画像は職人さんが吉野杉の木を見事に切断した時の画像でございます。
それでは、続きは他の画像でお会いしましょう。
takahiro がお伝えしました。
農のローカル化
フード・マイレージという言葉があります。食料が消費者に届くまで、どれくらいの距離を輸送されてきたのかを数字で表したものですが、意識して国産のものや地域の食材を選ぶことで、CO2を減らそうというフードマイレージ・キャンペーンなども行なわれています。
日本では、各地の農産物直売所が積極的な取り組みを始めており、かなり売り上げを伸ばしているとのニュースもありました。
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食に限らず、地域で賄えるものは、地域のものを意識して使っていくことが、これからの時代、ますます必要になってくることと思います。
住宅についても地域材の利用促進のための補助制度などがスタートしています。昨年度の「長期優良住宅普及促進事業」が「木のいえ整備促進事業」と名称が変わり、4月より、募集が始まりました。地域材を一定以上使った場合の「地域資源活用型」では、上限120万の補助金が交付されるというものです。
食にしても住にしても、生産から運搬・加工・販売などと様々な人たちが関わり、そこで雇用も生まれています。 消費者や住まい手が、そういうことにまず意識していくことが、持続可能な社会へシフトしていくための大きな一歩になることと思います。
7月頃には、「木曽桧の山を見るツアー」の企画を考えています。山や製材所、家具工房の見学などを予定しています。どうぞお楽しみに!!
by hosoda
建物見学会〜VOLKSからSTANDARDへ
12年前にVOLKS HAUSで建てられたお客様が、ご両親の家として山梨市で2軒目の家を建築中です。 少し先になりますが、6月26日(土)〜27日(日)の2日間お借りして見学会を開催致します。 VOLKS HAUSからの進化を是非ご覧ください。
シロアリ対策〜セントリコン・システム1
大切な住まいを食害するシロアリ、日本古来の種類としては、イエシロアリとヤマトシロアリの2種類が生息しています。 一部の寒冷地を除き、ほぼ全国に生息していると言われています。
床下空間も含めて、取り込んだ太陽熱の蓄熱や空気の循環を行なうソーラーシステムでは、床下や木材への防蟻処理は、健康面の影響があり、行ないません。
土台などに建築基準法で指定された樹種を使ったり、外壁通気層を取ることで、防蟻処理をしなくていい方法をとっていますが、食害の心配が全くない訳ではありません。 数件ですが、在来の浴室まわりから発生しているケースもあります。木と水分があると、そのリスクは高まってきます。
小澤建築工房では、建物のまわりにステーションと呼ばれる円筒形の筒を約2m間隔で埋め込んで、バリアをつくり、ベイト剤によって巣を根絶させるセントリコン・システムを採用しています。
既に導入していらっしゃる家がありますので、数回に分けてご紹介させていただきます。
by hosoda